勝つために必要なメンタルとは~サッカーワールドカップを見て

サッカーワールドカップ決勝戦、アルゼンチン対フランス。2022年12月18日24時ホイッスル。その試合での選手たちのメンタルの強さに私は驚嘆しました。それこそが勝者になる為に必要なものだと強く感じたので、どうすればそれが身に付くのか少し考えたいと思います。

その試合は前半戦でアルゼンチンが2点リード。しかもフランスは全然ペースが掴めずシュートもほぼ無い。そのまま後半30分過ぎまで圧倒的アルゼンチンペースで進んだ。「あと15分で二点差だし」、「フランスはシュートも打ててないし」私はアルゼンチンがこのまま圧勝すると思いました。観客の多くの方もそう思ったのではないでしょうか。しかし、フランスは諦めていなかった。エムバぺ選手がPKで1点、その数分後に絶妙のワンツーから2点目で同点。僅か5分程度で勝負を振り出しに戻した。

1点目が入ってからのフランスチームの息の吹き返しようは凄まじかった。それまで何もさせてもらえてなかった相手に対し、まるで違うチームのような動き。メンタルが激変した瞬間。1つのゴールというスイッチがフランス選手の思考や行動の限界を突破させたんでしょうか。

更に感動したのがその後の両チームの目まぐるしい攻防。延長戦に入りアルゼンチンが意気消沈するかと思いきやメッシ選手の泥臭く押し込んだゴール。その後諦めなかったエムバぺ選手のその日2回目のPKの1点。チームの諦めない心はチームや選手に信じられない力と、奇跡の連続を見せた。

二転三転し、結局PK戦にもつれ込み、そこにも勝つ為の執念のようなものを私は感じました。アルゼンチン代表監督は延長後半に選手を何人か変えた。その選手はPK戦で見事ゴールを決めている。チームやサポーター全ての総力戦となったワールドカップ決勝戦。素晴らしい両チームそのメンタルを作り上げたのは何だったのか。

勝つために必要なメンタルとは自分を信じ切れるメンタル

今回のサッカーワールドカップ決勝戦も、その他の試合でも、日本の試合でも、数多くの逆転劇がありました。特に決勝戦の試合残り時間15分で2点差は絶望的。データ的に見ても2点差をひっくり返す可能性はほぼ無かった。それでもフランスチームが同点にする事ができたのは諦めないメンタルがあったから。自分やチームを信じ切れるメンタルがあったから。

「絶対に勝つ」というその事を信じ切るメンタルが無かったらどんな結末になるでしょう。最後までボールを追わなかったり、守備を疎かにしたり。一生懸命走らなかったり。【三苫の1ミリ】も日本チームにそのメンタルがあったから生まれたゴールだと私は確信しています。この後はそのメンタルを作る為に我々ができることを順を追っていくつか挙げて行こうと思います。

  • 1、目標設定する 明確な目標を決める。具体的で、計測が簡単で、実現可能な、本当に求めているもので、期限が決まっている。これらの条件が揃っている目標。先ずは目指す所をはっきりとさせる。それが最初の一歩。                                 Q,例えばどちらのほうが実現しそうでしょうか?                        A「僕はサッカーがうまくなりたい」                            B「4年後のワールドカップの決勝戦、僕は日本代表フォワードで出場。PK戦で全員ゴールを決めて日本が優勝する」                                         すごく漠然としているAに比べBの方がやるべき事が絞り込めているので結果は出やすいのではないでしょうか。                                                                    
  • 2,宣言する  自分以外の誰かや組織の中で明確な目標を話す、言葉にする。〇〇する、と言い切る。何度も話したり、言葉にしたりして宣言する。                                                                                                                                    Q,例えばどちらのほうが実現しそうでしょうか?                                                         A「僕はサッカーが上手くなりたい」                                                      B「僕はサッカーが上手くなります」                                                               これを例えば毎日毎日誰かに話したらどうなるしょう?半年後、1年後、4年後。        Bの方が自分に対する約束、覚悟が発生するので具体的なイメージ、理想の未来が描きやすくなります。オートクライン効果により新たな気づきが出てきたりもします。
  • 3,イメージする 何度もシミュレーションする。実際に起こるかもしれない不測の事態や状況もすべて考慮に入れて練習や、トレーニングを行う。                                    Q,例えばどちらのほうがメンタルが強化されそうでしょうか?                                                       A「練習の最初に、万全な体調でPK練習」                                                      B「練習の最後に、次の試合のレギュラーを決めるPK戦をする」 AよりBの方が筋肉の疲労度合いも高い、緊張感が高いのでより実践に近い状態になるかと思います。1例ではありますが実際の試合を想定して疑似体験をすることが1つメンタルを鍛える要素にもなります。

まとめ

何事においても勝つためには色々な方向性から自分たち(チーム)を強くしていく必要があります。どこを強くするのか、いつまでに強くするのか、どうやって強くするのか、誰(誰が)を強くするのか。色々と自問自答するのも時には必要かと思います。特にもっと大きな結果や変化を求めている場合には。

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